カテゴリから選ぶ


シーンで選ぶ


髪質から選ぶ



SHOP INFO

ヘアケア情報

2025/02/19 12:15



パーマをかけた直後に気を付けること


施術当日は髪を洗わない理由

 パーマをかけた直後は、髪内部の結合がまだ安定していない状態です。パーマの仕組みとして、1液で髪の内部構造を一旦切り離し、2液で再結合させるプロセスがありますが、この再結合にはしっかりと時間が必要です。施術当日に髪を洗ってしまうと、薬剤が完全に定着する前に流れ落ちてしまい、パーマが取れやすくなります。そのため、最低でも24時間、できれば48時間はシャンプーを控えるのがおすすめです。この小さな工夫だけでも、パーマの持ちを良くするコツとなります。

適切な洗髪タイミングでパーマを守る

 パーマを施術した直後は非常に重要な期間です。先述の通り、1〜2日間はシャンプーを控えましょう。その後、初めてのシャンプーを行う際には、全体を濡らす前に髪を弱酸性のぬるま湯で軽くすすぎ、汚れを優しく落とすのがポイントです。ゴシゴシと摩擦を加える洗い方は避け、パーマ専用シャンプーを使うことで髪のキューティクルを保護しながら洗い上げることが重要です。この方法を意識すれば、髪を綺麗に保ちながらパーマの形を守ることができます。

熱が与える影響と注意ポイント

 パーマ後の髪に高熱を与えることは、カールの形状や持ちに大きな影響を与えます。特にヘアアイロンやストレートアイロンは、髪の内部結合を壊しやすいため、できる限り控えましょう。また、ドライヤーの高温での使用も避け、冷風や低温を使って優しく乾かすことをおすすめします。パーマの持ちを良くするには、熱との適切な距離感を保ちながらケアをすることが大切です。


毎日のケアルーティンで差をつける


パーマヘア専用のシャンプー&トリートメントを使う

 パーマの持ちを良くするためには、専用のシャンプーとトリートメントを使用することが大変重要です。普段使用しているシャンプーが強い洗浄成分を含んでいる場合、髪の内部の保湿が奪われやすくなり、パーマが取れやすくなるリスクがあります。特にラウレス硫酸系の成分が含まれていない、保湿力が高いシャンプーを選びましょう。また、トリートメントは髪の表面だけではなく内側からしっかり補修してくれるものがおすすめです。パーマ後の髪はデリケートなので、こうした製品を使った適切なケアがパーマを美しく保つ秘訣となります。

優しく洗い、摩擦を避けよう

 シャンプー時に髪を強くこすり合わせないことも、パーマを持続させるための重要なコツです。ゴシゴシとこすることで髪の繊維に摩擦がかかり、パーマの形状が崩れやすくなります。シャンプーは手のひらでしっかり泡立ててから髪全体にのせ、指の腹で優しくマッサージするように洗うのが理想的です。また、すすぎの際にも髪を引っ張らず、頭皮を中心に丁寧に流しましょう。摩擦を最小限に抑えることで、パーマのカールやウェーブが長持ちします。

定期的な保湿ケアの重要性

 パーマをかけた髪は、施術によるダメージや乾燥を受けやすいため、保湿ケアが欠かせません。髪が乾燥すると、パーマがかかりにくくなるだけでなく、まとまりにくい状態にも繋がります。そのため、洗髪後にはパーマ用のトリートメントやヘアオイルを使い、しっかりと保湿しましょう。また、週に一度は特別なトリートメントやヘアマスクを取り入れるのもおすすめです。これにより、髪が柔らかさを保ち、美しいカールやウェーブを維持することができます。保湿ケアを定期的に行うことで、パーマスタイルをより長く楽しめるでしょう。


スタイリング時に心がけること


スタイリング剤の選び方と使い方

 パーマを持ち良くするためには、スタイリング剤の選び方が非常に重要です。パーマヘアには、保湿効果やホールド力に優れたスタイリング剤がおすすめです。具体的には、ムースやクリームタイプのスタイリング剤が髪を柔らかく仕上げながらカールをしっかりキープします。使用する際は、髪全体に均一に馴染ませるのがコツです。量をつけ過ぎると重たくなり、逆にパーマが崩れる原因となるため適量を守りましょう。また、セット後は手のひらで形を整えるように軽く揉み込むことで、より自然な仕上がりが得られます。

ドライヤーの使い方でカールをキープ

 パーマヘアの最大の敵は、熱や摩擦によるダメージです。しかし、正しくドライヤーを使えばカールをキープしやすくなります。ドライヤーを使う際は、髪を半乾きにし、その後にスタイリング剤を塗布してから乾かすと効果的です。このとき、ドライヤーの風はなるべく弱に設定し、根元を先に乾かします。毛先を乾かす際には、髪を手で握るように持ちながら、カールを形作る動きを加えると良いでしょう。また、冷風を最後に当てることで髪のキューティクルを締め、カールをしっかり固定できます。

パーマが崩れにくいセット方法とは

 毎日のスタイリングでパーマを長持ちさせるには、パーマが崩れにくいセット方法を取り入れることが大切です。例えば、髪が完全に乾いていない状態でセットを開始するのは避けましょう。濡れたままだとキューティクルが開いているため、カールが固定されにくくなります。スタイリングの際は、自然乾燥に少し時間をかけるか、ドライヤーを併用して8割ほど乾かしてから始めるのがおすすめです。また、スタイリング後にヘアスプレーを軽く髪全体に吹き付けると、セット力が増し、カールがより長時間キープされます。


パーマを長持ちさせる生活習慣


髪を守る紫外線対策のポイント

 紫外線は髪のキューティクルを傷つけ、水分を奪う原因となります。この影響でパーマが緩む可能性があるため、日頃から紫外線対策を行うことが重要です。外出時には髪に直接日光が当たらないよう、帽子や日傘を活用しましょう。また、紫外線防止効果のあるヘアスプレーやミストを使うのもおすすめです。特に根元や毛先にしっかりとつけることで、パーマの持ちを良くするケアに繋がります。

睡眠中のケアで翌朝のスタイリングを楽に

 夜の間に髪が摩擦を受けることで、パーマのカールが崩れてしまうことがあります。そのため、睡眠中のケアが大切です。シルクやサテン素材の枕カバーを使うと髪への摩擦を軽減でき、パーマを美しく保つ手助けとなります。また、髪を軽くまとめたり、ゆるいお団子を作るとカールが綺麗にキープされます。翌朝のセットもスムーズになり、手間を省けるメリットもあります。

食事や水分補給で健康な髪をサポート

 パーマを長持ちさせるには、外側だけでなく内側からのケアも重要です。髪の健康を保つためには、たんぱく質、ビタミン、ミネラルをバランスよく摂取することがポイントです。特に魚や卵、大豆製品は髪に必要な栄養を多く含んでおり、積極的に食事に取り入れることをおすすめします。また、水分補給をしっかり行うことで、髪の乾燥を防ぎ、パーマの持ちを良くする効果が期待できます。

美容師からおすすめの特別ケア


サロン専用トリートメントの活用

 パーマの持ちを良くするためには、サロン専用のトリートメントを活用することをおすすめします。これらのトリートメントは、一般的な市販の製品とは異なり、髪の内部まで栄養を浸透させる高濃度の成分が含まれています。特に、パーマによる髪のダメージを補修しながらカールを美しく整える効果が期待できます。また、サロン専用トリートメントは美容師が髪の状態を見極めながら施術するため、髪質やダメージレベルに応じた最適なケアが可能です。

プロが教えるパーマのアフターケア製品

 美容師がおすすめするアフターケア製品は、パーマならではの悩みに対応したものが多いです。例えば、カールの形状をキープするクリームやミスト、パーマヘア専用の保湿効果が高いオイルなどが挙げられます。こういった製品には髪を柔らかく保ちながら指通りを良くする成分が含まれており、パーマの持ちを良くするコツとして日常的に取り入れるのが効果的です。また、使用方法についても美容師に相談することで、より効果的なケアが可能です。

相談のタイミングとサロンメンテナンス

 パーマを長持ちさせるためには、定期的に美容師と相談しながらメンテナンスを行うことが大切です。特に、パーマをかけた数週間後などにイメージ通りの仕上がりになっているか確認をすることで、必要であれば微調整を行うことができます。また、髪質の変化やダメージが気になる場合には、早めに美容師に相談することでトラブルを未然に防ぐことができます。プロのアドバイスを受けながら、状態に合ったメンテナンスを取り入れることが、パーマの美しさを保つポイントです。



本記事は、美容業界で30年以上のキャリアを誇り、全国規模でサロンを展開する経営者である高橋正和氏の監修のもと、作成されています。長年の実績と専門知識に基づき、信頼性の高い実用的な情報をお届けします。

監修者プロフィール

高橋正和(美容師/サロンオーナー)

美容師歴30年以上のベテランとして、多くの顧客から支持を集め、その卓越した技術と深い知識で業界をリードしています。さらに、全国展開する美容サロンの経営者として成功を収め、組織運営や教育にも携わっています。

これまでにカットコンテストでの複数回の優勝経験や、ヘアショー出演を通じて、業界への多大な貢献を果たしており、プロフェッショナルとして高い評価を受けています。


本記事は、読者の皆様に価値ある情報を提供することを目指して、専門的な視点で丁寧に監修されています。