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ヘアケア情報

2025/07/31 10:57



海やプールで髪が傷む原因を理解しよう


塩素や海水による髪のダメージとは

 海やプールの後に髪がギシギシと感じる主な原因は、塩素や海水に含まれる化学成分です。プールの水は一般的に塩素で消毒されており、これが髪に付着するとキューティクルが剥がれやすくなり、髪の水分を奪ってしまいます。また、海水にはマグネシウムやカルシウムなどのミネラル成分が豊富に含まれており、これらが髪に付着することで髪質を悪化させ、ギシギシした手触りやゴワゴワ感が生じます。さらに、海水のアルカリ性の特性が髪のPHバランスを乱し、ダメージを悪化させる要因となります。

紫外線が髪に与える影響

 海やプールでは、日差しによる紫外線ダメージも避けられません。紫外線は髪の内部にあるタンパク質を損傷するだけでなく、髪の色素であるメラニンを分解してしまいます。その結果、髪が乾燥してパサつき、色落ちも進行しやすくなります。特に濡れた髪は紫外線を吸収しやすく、乾いた髪よりもダメージを受けやすいため、長時間日光に当たる状況では注意が必要です。

濡れた髪が受けやすいダメージ

 濡れた髪はキューティクルが開いているため、外部からの刺激を受けやすい状態です。このため、海やプールで濡れた髪のままだと、塩素や海水の成分、紫外線が髪内部に浸透しやすくなり、深刻なダメージにつながります。濡れた状態のままブラッシングをすると摩擦によってさらにキューティクルが損傷し、髪が切れやすくなることもあるため、濡れた髪への扱いには十分な注意が必要です。

髪のキューティクルの役割とダメージの関係

 髪のキューティクルは、髪の表面を覆っているうろこ状の構造で、内部の水分や栄養素を守る役割を担っています。しかし、海やプールに含まれる塩素や海水がキューティクルを傷つけると、防御力が低下して内部にダメージを受けやすくなります。キューティクルが剥がれると髪の手触りが悪くなり、ギシギシした感触が目立つようになります。これを防ぐために、日常的なケアや予防策が重要です。




海やプールに入る前の準備でダメージを予防


オイルやヘア帽子を活用して髪を守る

 海やプールに入る際、髪のダメージを防ぐためには、オイルやヘア帽子を活用することが効果的です。特に、ココナッツオイルやアルガンオイルを髪に塗ることで、髪の表面をコーティングし、塩素や海水による影響を軽減できます。これらのオイルには保湿効果があり、髪の内部に水分を閉じ込める働きも期待できます。

 また、ヘア帽子を着用することで物理的に髪を保護するのもおすすめです。特に長時間プールや海で楽しむ場合には、帽子を活用することで紫外線や塩水の影響を最小限に抑えることができます。事前の準備が、髪がギシギシになるのを防ぐ鍵となります。

スイミングキャップの選び方と正しい使い方

 スイミングキャップは、海やプールで髪を守るために欠かせないアイテムです。選ぶ際には、髪を完全に覆えるサイズ感で、なおかつ伸縮性がある素材のものを選びましょう。ゴム製やシリコン製のキャップが一般的で、防水性が高いものが好まれます。

 また、正しい着用方法も重要です。キャップを装着する前に、髪を乾いた状態、もしくは水道水で軽く濡らしてからかぶると塩素の浸透を防ぎやすくなります。キャップをきちんとフィットさせることで、紫外線や水の影響をより効果的に防ぐことができます。

UVカットスプレーの重要性と選び方

 UVカットスプレーは、紫外線から髪を守るための必需品です。紫外線は髪のタンパク質を損傷し、キューティクルを破壊する原因となるため、事前の対策としてUVカットスプレーを活用することが非常に重要です。選び方としては、SPF30以上の紫外線防止効果があり、髪に優しい成分で作られているものがおすすめです。

 さらに、スプレータイプは持ち運びやすく、外出先でも手軽に使えるため便利です。髪全体にムラなくしっかりとスプレーし、特に紫外線が直接当たりやすい表面やトップ部分を重点的にケアするのがポイントです。

ヘアケアアイテムを使った事前保護方法

 海やプールのダメージを防ぐために、事前にヘアケアアイテムを使用するのも効果的です。洗い流さないトリートメントやヘアミルクなど、髪に保湿と保護の効果を与えるアイテムを使用することで、塩素や海水による影響を軽減できます。

 例えば、髪を濡らす前にトリートメントを髪全体になじませておくと、髪の表面がコーティングされ、塩素や海水が直接浸透するのを防ぎやすくなります。さらに、オイルやUVカット成分を含むアイテムを併用することで、紫外線やアルカリ性の水への対策も万全に行えます。こうした工夫を取り入れることで、髪がギシギシになるのを事前に防ぐことが可能です。


泳ぎ終わった後のアフターケアが鍵


すぐに髪を洗えない場合の簡単ケア

 海やプールの後、すぐに髪を洗えない場合でも、最低限のケアをすることで髪のダメージを和らげることができます。まずは、できるだけ早く髪に付着した塩素や海水を水道水で軽く流しておきましょう。水道水には塩素の中和作用があり、これにより髪が「ギシギシ」したり「ゴワゴワ」になるのを防ぎやすくなります。また、携帯用のヘアミストやリーブインコンディショナーを持ち歩くと便利です。これらを髪に吹きかけて保湿することで、乾燥やダメージの進行を軽減することができます。

塩素や海水をしっかり洗い流す方法

 海やプール後に髪を実際に洗う際には、塩素や海水をしっかり洗い流すことが非常に重要です。まず、ぬるま湯で髪全体を時間をかけて丁寧にすすぎ、髪に残った塩素や海水を可能な限り取り除きます。その後、弱酸性のシャンプーを使用することをおすすめします。これは、髪のPHバランスを整えながら、ダメージを軽減してくれる効果があるからです。また、クラリファイングシャンプーやスイマーズシャンプーを使用する場合は、週に1~2回の頻度で行いましょう。

ダメージを補修するトリートメントの選び方

 髪が「ギシギシ」「ゴワゴワ」になってしまった場合、適切なトリートメントを選ぶことが重要です。特に、保湿力が高く、ダメージ補修成分が配合されているトリートメントを選ぶと良いでしょう。ヒアルロン酸やケラチン、アルガンオイルなどが含まれた製品がおすすめです。また、トリートメントを使用する際は、髪全体に均一に馴染ませた後に蒸しタオルで包んで数分間置くことで、効果を最大限に引き出すことができます。

ドライヤーで乾かす際の注意点

 髪を洗った後は、ドライヤーでしっかり乾かすことが大切ですが、その際にはいくつかの注意点があります。まず、髪が濡れた状態のままだとキューティクルが開いたままになり、ダメージを受けやすい状態になります。そのため、ドライヤーを使う際は、まずタオルドライで優しく水分を取り除きましょう。また、ドライヤーは髪から適度な距離(20~30cm程度)を保ち、低温または中温で乾かすようにしてください。そして、最初に根元から乾かし、毛先は最後に仕上げるようにすると、髪全体が均一に乾燥します。乾かす際に、ヒートプロテクト効果のあるスプレーを使うとさらにダメージを防ぐことができます。



日常的なヘアケアで夏のダメージを軽減


ヘアマスクやオイルでしっかり補修

 海やプール後に髪がギシギシになる原因の一つは、キューティクルの損傷です。これを補修するためには、ヘアマスクやヘアオイルを定期的に取り入れることが大切です。特に、保湿効果の高いココナッツオイルやアルガンオイルを活用することで、ダメージを最小限に抑えながら潤いを与えることができます。また、集中ケアが必要な場合は、週に1〜2回のヘアマスクによる補修がおすすめです。これにより、紫外線や海水による髪の深いダメージも緩和することができるでしょう。

髪に優しいシャンプーとコンディショナーの選び方

 海やプールの後、弱酸性のシャンプーとコンディショナーを使用することは、ダメージケアにおいて重要なポイントです。髪は弱酸性の状態が健康であるため、アルカリ性の海水やプールの影響で崩れたPHバランスを整えるアイテムを選びましょう。また、ノンシリコンタイプの製品よりも保湿性に優れたものを選ぶことがおすすめです。スイマーズシャンプーやクラリファイングシャンプーで塩素を除去し、その後保湿力の高いコンディショナーでしっかりケアを行うことで、髪質を改善できます。

サロンで行うプロフェッショナルケアの効果

 深刻なダメージを受けた髪には、定期的にサロンでのプロフェッショナルケアを取り入れると良いでしょう。特に、キューティクルの補修成分を含むトリートメントや、髪の内部まで栄養を届ける施術は、海やプールでダメージを受けた髪には非常に効果的です。また、髪の専門家に相談することで、ダメージが進行する前に適切な対策を講じることができます。自宅でのケアが追いつかない場合は、早めに試してみると良いでしょう。

自宅でできる簡単な髪質改善テクニック

 忙しい日常の中でも、自宅で手軽にできるケアを続けることで、夏の髪のダメージを軽減できます。例えば、入浴後すぐに洗い流さないトリートメントや毛先集中のヘアオイルを使用することで、ダメージ予防と修復を同時に行えます。また、ブラシを使用して優しく乾かす習慣をつけるのも大切です。熱による追加ダメージを避けるため、低温のドライヤーを使いましょう。さらに、栄養バランスの取れた食事を心がけることで、内側からも美髪づくりをサポートできます。


トラブルを防ぐ日常生活でのちょっとした工夫


髪を結ぶ時に避けるべきポイント

 髪を結ぶ際に強く引っ張りすぎたり、きつめのヘアゴムを使用すると、髪に負担をかけてダメージの原因となります。特に、プールや海の後で髪が濡れている状態では、髪が柔らかくなっているため切れ毛が起きやすいです。また、濡れた髪をそのまま長時間バンドやゴムで縛ることで、髪のキューティクルが乱れ、「ギシギシ」感が増すことがあります。柔らかい素材のシュシュやヘアクリップを使用すると、髪へのダメージを最小限に抑えられます。

子やスカーフで紫外線対策を徹底する

 紫外線は髪のキューティクルを破壊し、髪のタンパク質を損傷させるため、「ゴワゴワ」や乾燥の原因になります。海やプールに行く際は、帽子やスカーフを活用して髪を紫外線から守ることが大切です。特に、UVカット効果のある帽子やスカーフを選ぶと効果的です。また、帽子をかぶることで頭皮も紫外線から保護でき、日焼けによる炎症を防ぐことができます。

栄養バランスの整った食事で美髪を目指す

 健康で美しい髪を保つには、栄養バランスの整った食事が欠かせません。特に、海やプールでダメージを受けた髪には、タンパク質やビタミン、ミネラルをしっかり摂ることが重要です。タンパク質は髪の構成成分であるケラチンの材料となり、ビタミンEや亜鉛はキューティクルを修復するのに役立ちます。また、ビタミンCは紫外線による酸化ダメージを軽減します。日々の食事に魚、ナッツ類、緑黄色野菜を取り入れることで、内側から髪の健康をサポートできます。

こまめなブラッシングで髪の健康を保つ

 こまめなブラッシングは髪の健康を保つために役立ちます。ブラッシングすることで、髪に付着したホコリや汚れを取り除き、頭皮の血行を改善する効果があります。ただし、濡れた状態で髪を無理にとかすと切れ毛や枝毛の原因になるため、プールや海後はタオルドライで水分を取った後に軽くブラッシングすると良いでしょう。適切なヘアブラシを使うのもポイントです。柔らかいクッションブラシなど、髪や頭皮に優しいアイテムを選ぶことをおすすめします。



本記事は、美容業界で30年以上のキャリアを誇り、全国規模でサロンを展開する経営者である高橋正和氏の監修のもと、作成されています。長年の実績と専門知識に基づき、信頼性の高い実用的な情報をお届けします。

監修者プロフィール

高橋正和(美容師/サロンオーナー)

美容師歴30年以上のベテランとして、多くの顧客から支持を集め、その卓越した技術と深い知識で業界をリードしています。さらに、全国展開する美容サロンの経営者として成功を収め、組織運営や教育にも携わっています。

これまでにカットコンテストでの複数回の優勝経験や、ヘアショー出演を通じて、業界への多大な貢献を果たしており、プロフェッショナルとして高い評価を受けています。


本記事は、読者の皆様に価値ある情報を提供することを目指して、専門的な視点で丁寧に監修されています。