ヘアケア情報
2025/09/05 08:29

1. 正しいシャンプーとリンスの選び方
カラー後専用のシャンプーが必須な理由
サロンで美しく仕上げた髪色を長持ちさせるためには、カラー後専用のシャンプーを使用することが重要です。カラーリング直後は髪のキューティクルが開いており、通常のシャンプーを使用すると髪に残ったカラー成分が流れ出しやすくなります。
カラー専用シャンプーは洗浄力がマイルドで、髪色を保ちつつもやさしくケアができるよう作られています。また、専用の製品を使うことで、髪のpHバランスを整え、色落ちを防ぐ効果も期待できます。
髪色を長持ちさせる成分とは?
カラーリング後の髪色を長持ちさせるためには、髪のケアアイテムに含まれる成分が重要です。まず、アミノ酸系やベタイン系の洗浄成分は、髪をやさしく洗い上げるため特におすすめです。また、キューティクルの補修効果がある成分として注目されるのは「ヘマチン」です。この成分は、残留アルカリを除去し、髪を健康な状態に整える効果があります。
さらに、髪を保湿する効果の高いヒアルロン酸やセラミドも、髪の潤いを保ち色持ちを高めるのに役立ちます。これらの成分が含まれたシャンプーを選ぶことで、髪色の持続性を大幅に向上させることができます。
シャンプーの頻度と適切な洗い方
カラー後に髪色を保つためには、シャンプーの頻度や洗い方にも気を配ることが大切です。カラーリングを行った当日は、髪のキューティクルが開いているためシャンプーを避け、翌日以降に始めるようにしましょう。また、洗髪時のお湯の温度はぬるま湯がおすすめです。熱すぎるお湯は髪色を落とす原因になるため、38度前後を目安に設定してください。
洗う際には、シャンプーを手のひらで泡立ててから髪に塗布すると、全体にムラなく広がりやすくなります。そして、もみあげや耳の後ろ、生え際を意識して丁寧に洗うことがポイントです。また、「乳化」の作業を家でも取り入れると、残留物をしっかり取り除き、髪に必要な潤いを与えることができます。すすぎは色が落ち着くまでしっかり行い、洗い残しのない髪を目指しましょう。

2. 洗浄時の温度とタイミングに配慮する
お湯の温度で髪色が変わる!理想の温度設定
髪を洗う際のお湯の温度は、カラーリング後の色落ちを防ぐために非常に重要です。熱すぎるお湯で洗髪をすると、キューティクルが余計に開きやすくなり、染料が流れ出やすくなってしまいます。
理想的な洗髪温度は37~38度程度のぬるま湯が推奨されます。この適切な温度では、髪への負担を最小限にしつつ、必要な油分も守ることができます。また、すすぎが足りないと髪に残った化学成分が色落ちの要因になるため、丁寧なすすぎを心がけましょう。
何日後から洗ってよい?初日の注意点
カラーリング直後の髪はキューティクルが開いており、色が抜けやすい状態です。そのため、染めた当日は髪を洗わないことが基本です。次の日からシャンプーを開始しても問題ありませんが、カラー後専用のシャンプーやケアアイテムを使うことで色落ちをより効果的に防ぐことができます。またシャンプーをする際は、事前に髪と頭皮を軽くすすぎ、薬剤を乳化するようにもみ込んでから洗い流すと、髪全体の色持ちが良くなる効果を期待できます。
熱ダメージを防ぐためのドライヤーの使い方
洗髪後、しっかりと乾かさないまま放置してしまうと、髪が濡れたままでキューティクルが乱れ、色落ちが進む原因になります。そのため、ドライヤーでの乾燥はカラーリング後のアフターケアに欠かせません。
ポイントは、ドライヤーの温度を中程度に設定し、髪から20cm程度の距離を保ちながら風をあてることです。また、髪の根元から毛先に向かって乾かすと、キューティクルが整いやすくなり、光沢と色持ちがアップします。最後に冷風を使って仕上げることで、髪の表面を落ち着かせ色褪せ防止も期待できます。
3. 紫外線や外的ダメージから守る方法
UVカットアイテムで色褪せを防ぐ
ヘアカラー後の髪は非常にデリケートで、紫外線によるダメージを受けやすくなっています。紫外線は、髪の内部のメラニン色素を分解し、髪色を褪せさせる大きな要因のひとつです。
そのため、カラーリング後に色落ちを防ぐためには、UVカット機能を持つケアアイテムの使用が重要です。UVスプレーやヘアオイル、洗い流さないトリートメントなど、髪専用の紫外線対策アイテムを使用することで、日常的に紫外線から髪を守ることができます。
帽子やスカーフで髪をガード
外出時は直接的な紫外線を防ぐために、帽子やスカーフを活用するのも効果的です。これらのアイテムは紫外線だけでなく、乾燥や風による外的ダメージからも髪を守ります。ただし、長時間帽子をかぶると蒸れが生じる可能性があるため、適度に脱いで通気性を保ちましょう。
また、お気に入りの帽子の内側にUVスプレーを吹きかければ、更に紫外線対策を強化できます。

外出前後に意識しておくべきケアルーティン
外出前の髪のケアでは、UVカットアイテムの使用だけでなく、保湿効果のあるヘアオイルを薄くなじませることがおすすめです。これは紫外線ダメージを軽減し、同時に髪の乾燥を防いでくれます。
また、外出後はシャンプーやトリートメントでしっかりと汚れを落としながら、髪を優しくケアすることが大切です。熱いお湯を避け、ぬるま湯で洗うことで髪色への影響を抑えつつ、キューティクルを守ることができます。ケアを習慣化することで、カラーリング後の美しい髪色を長く楽しむことができます。

4. トリートメントと栄養補給でヘアケア
色持ちを助けるトリートメントの選び方
カラーリング後の髪を美しく保つためには、色持ちに優れたトリートメントを選ぶことが重要です。特に「色落ちを防ぐため」に開発されたカラーキープ専用のトリートメントを取り入れると良いでしょう。これらのトリートメントは、髪のキューティクルを保護し、染料を内部にしっかり定着させる成分を含んでいます。
成分に注目すると、アミノ酸やヘマチンなどが配合されているアイテムが有効です。これらは髪の内部構造を補強し、残留アルカリを中和することで色落ちを抑えます。また、保湿効果が高いものも、カラー後のパサつきを防ぎながら髪を美しく保つ鍵となります。
サロン級のケアを実現する定期的な集中ケア
定期的な集中ケアは、美しい髪色を長く楽しむために欠かせません。美容室で受けられるトリートメントのように、ダメージを徹底修復するアイテムを自宅ケアに取り入れると、サロン帰りの仕上がりを維持しやすくなります。特に週1回を目安にする集中ケアは、普段のトリートメントでは補えない深いダメージを補修します。
集中ケア製品としては、クリームタイプのトリートメントやヘアマスクが人気です。長時間放置して髪に栄養を浸透させることで、カラー後の乾燥や褪色を防ぐ効果が期待できます。また、お風呂上がりに使用するリーブインタイプのトリートメントも、髪に保護膜を形成し、毎日のダメージから守る優れたアイテムです。
髪内部への栄養補給が大切な理由
髪の内部に栄養を補給することは、カラーリング後のダメージケアにおいて極めて重要です。カラーリングを行うと髪のキューティクルが開きやすくなり、栄養が不足しやすい状態になります。この状態を放置すると、髪がスカスカになり、色持ちが悪くなるだけでなく、強いダメージから切れ毛や枝毛の原因にもつながります。
栄養補給に効果的なトリートメントは、髪内部に作用する成分を含むものがおすすめです。例えば、ケラチンやセラミドなど、髪に必要な成分を補うアイテムが効果的です。これにより、髪の内側から美しさを引き出し、カラーの発色を長持ちさせるうえで大きな助けとなります。
毎日のケアに加え、定期的にこれらの栄養補給ができる製品を使うことで、カラー後の髪の美しさを最大限に引き出すことができます。
5. ヘアアイロンやスタイリングの適切な方法
温度設定で髪色を守るテクニック
ヘアアイロンの温度設定は、カラーリング後の髪色を長持ちさせるために非常に重要です。高温でアイロンを使用すると、キューティクルが過度に開きやすくなり、染料が抜けやすくなってしまいます。そのため、適切な温度設定を心がけましょう。一般的には120℃〜150℃程度が理想的で、髪の状態に合わせて調整することが大切です。
また、カラーケア専用のヒートプロテクト商品を併用することで、熱によるダメージを軽減し、色落ちを防ぐためのケアが強化されます。
スタイリング時注意すべきポイントとは?
スタイリングの際には、髪の引っ張りすぎや過度なテンションをかけないように注意が必要です。髪が濡れている状態でアイロンを使用すると、急激な温度変化が髪に負担を与え、結果的に色落ちやダメージの原因となります。そのため、髪は完全に乾かしてからスタイリングすることを心がけましょう。
また、カラーリング後はキューティクルが開きやすいため、弾力が強すぎるスタイリング剤や硬く固定するスプレーの併用も避けるのがおすすめです。適度な保湿力のあるケアアイテムを取り入れることで、髪の艶と色持ちをキープできます。
負担を抑えるためのアイロン使用ガイド
ヘアアイロンを使用する際は、髪への負担を最小限に抑えることがポイントです。まず、髪をブロッキングして少量ずつスタイリングすることで、アイロンの滑りが良くなり、不要な熱ダメージを防ぐことができます。また、アイロンを1か所に長時間当て続けるのは避け、スムーズかつ一定のペースで移動させるよう意識しましょう。
さらに、ヘアカラー後は、アイロン使用前に必ずヒートプロテクト製品を髪全体になじませることで、熱からの保護機能が働き、色落ちの防止に役立ちます。これらの手順を丁寧に行うことで、カラーリング後の髪色をきれいに保つことができます。
本記事は、美容業界で30年以上のキャリアを誇り、全国規模でサロンを展開する経営者である高橋正和氏の監修のもと、作成されています。長年の実績と専門知識に基づき、信頼性の高い実用的な情報をお届けします。
監修者プロフィール
高橋正和(美容師/サロンオーナー)
美容師歴30年以上のベテランとして、多くの顧客から支持を集め、その卓越した技術と深い知識で業界をリードしています。さらに、全国展開する美容サロンの経営者として成功を収め、組織運営や教育にも携わっています。
これまでにカットコンテストでの複数回の優勝経験や、ヘアショー出演を通じて、業界への多大な貢献を果たしており、プロフェッショナルとして高い評価を受けています。
本記事は、読者の皆様に価値ある情報を提供することを目指して、専門的な視点で丁寧に監修されています。